保険について分かりやすく、短くコンパクトに解説している点は非常に良いと思う。全くの初心者であれば、とりあえず読んでおいて損はないだろう。ただ自動車保険についてだけはちょっと・・・。要するに「車両保険は大事だよ」という話だと思うが、車両保険をかけた場合、保険料は割高になるし、また実際使用する場合、等級との兼ね合いも問題になるし(等級プロテクトをかけても同様でその保険料とのバランスが難しい)、だから、一概に車両保険をつけようというのは本書の意向(「保険は必要なものだけ」)から外れているような。
9割の人が加入している生命保険だが,おそらく多くの人と同様に,私も職場でセールス担当者の言いなりになって加入し,「見直しの相談」をその担当者が持ちかけてこない限り,その保険が本当に「現在と将来」の自分に合っているかどうかを考えることなく過ごしてきてしまっていた。 生命保険は,結婚時,子どもができた時,住宅を購入した時など,見直すべきタイミングというのが必ずある。あるきっかけで「ライフプランナー」と出会い,十数年間,いつかはきちんと勉強しておかないと・・・と考えていた生命保険と医療保険について学ぶことができた。 その後,保険に関する数冊の本を読んだが,この本では,ライフプランナーという仕事の人がもっている一般的な保険の解説のノウハウを把握することができる。内容は生命保険,医療保険,損害保険,法人保険の4つである。 特定の保険会社の商品を紹介しているわけではないので,たとえば生命保険なら「家族収入保障」のタイプが説明されていなかったり,具体的な保障の内容を知ることはできないが,ほとんどセールスの言いなりで保険に入っている人には,「医療保険は入院保険のこと」「医療保険の分散投資のススメ」など,思わず真剣に読んでしまうページもあるだろう。また,「やはり保険の設計は専門家にしてもらう必要があるな」と実感できたとしたら,この本の価値は高いと思う。 この本の内容を対面で聞いていたら,おそらく数時間かかると思うが,1200円で済ませられると考えれば安い。また,ライフプランナーに具体的な保険の見直しを相談する場合は,ある程度の基礎知識があった方が,一回の相談で得られる収穫が格段に増えると思われる。 最後の法人保険は個人としては不要な章だったが,サラリーマンには興味を引かれる内容かもしれない。